ここではC#のローカル関数を学習します。
当たり前ですが、関数の知識が必要になります。
ここではC#の関数について学びます。 関数 (function) 関数とは、同一の処理を1機能としてまとめ、いつでも呼び出しできるようにする機能です。 例えばコードに同じような記述が10回ある場合、同じコードを10回書くのは非効率です。こういった場合に該当するコードを関数化して、いつでも呼び出せるようにします。 ちなみに、厳密にはC#に関数は存在せず、それよりも強化された仕組みとしてメソッドが存在します。メソッドは必ずクラスに属する必要があるのですが、今はそこまでの知識は...
ローカル関数(local function)
これはメソッドの中に関数(メソッド)を記述することです。
より正確にはコンストラクタとかプロパティの内部にも記述できます。

C#には厳密な意味で関数は無いといったが、あれは嘘だ!

はっ?

いや、ローカル関数が正式名称って知らなかった。
正直、特に難しい部分はなく普通にメソッドの中に関数を書けばOK。

勝手にローカルメソッドとかインナーメソッドと呼ぶと思ってたけど違うらしい。

これ何のメリットがあるんですか?

有効範囲が超狭い。ローカル関数はクラス内に限定するprivateよりも強力な隠蔽になる。
補足正確には定義した{}(ブロック)内で利用することができます。
記述時の制約
普通のメソッドと違って記述できないこともあります。
例えばアクセス修飾子です。ローカル関数はアクセス修飾子を付けることに意味がないので記述できません。
ただ、何が駄目を覚える必要はありません。普通に書きたいように書いて駄目なら記述不可です。
シャドーイング
先に次のサンプルコードを見てみましょう。
実はこれ、C#的には不思議な記述です。ポイントは上位のメソッドとローカル関数の引数名です。
メソッドも1つのブロックなので、本来であれば変数名が被るとビルドエラーになります。
しかし、上記はビルドエラーになりません。この機能をシャドーイングと呼びます。
シャドーイングとは、メソッドの内外に存在する同名変数を別物として扱う機能です。
ちなみにシャドーイングが導入されたのはC#8.0です。つまり、それ以下の環境ではビルドエラーになります。
このC#8.0とは、ほぼほぼ.Net以降の話です。そのため、.Net Frameworkではシャドーイングは機能しません。
便利な使い道
先程の隠蔽は1つの例です。個人的にはメソッド内で処理を繰り返す場合に使います。
後は多重ループとかエラー処理とか、いい感じにreturnを活用できる場合に便利です。

こんな感じに書けばリトライ処理も簡単に書ける。
あとがき
クラスに属してることに変わりないし、名前ローカルメソッドで良くね?
◆ C#に関する学習コンテンツ
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